YouTube:Deal / 初音ミク [Hatsune Miku]
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Deal / 初音ミク [Hatsune Miku] 歌詞
『Deal』
Vocal:初音ミク Music:スイフー
崩れかけの相互関係
自らを有利な方へ導け
敵意の上乗せ ほぼ完成
風変わりなルールの成立を目指せ
急速に動き出す 無情な私情
迷っている暇はない
(So so so so so fast!)
振り回されるくらいなら諦める
仮に価値あるものでもお別れ
It’s not a big deal
無意味な Deal
いくばくのkickback
Deal
涙目ウルウルウルウル
報復の連鎖に囚われても
混乱のときこそ手に入るものがある
Buy deal now, no doubt
幸福を求める本能に翻弄されながら
浮き沈みを続ける
I’m not made of steel
無慈悲なDeal
いくばくのsetback
無意味な Deal
いくばくのkickback
不安定な世界経済からのインスピレーション

楽曲タイトルの『Deal(ディール)』には、取引や交渉という意味の他に、量を表したり、話題の対象を指したりする使い方がある。歌詞には、そうしたDealにまつわる単語を多く取り入れている。
数年前、ネット上で個人間の物品の売買ができる某有名アプリを利用したタイミングでこの楽曲を書き始めたが、なかなか歌詞を仕上げられず、そのまま塩漬けになってしまっていた。
そして、詳しくは触れないが…… 2025年4月になんだかんだあって、世界経済が不安定な動きを見せ、多くの人たちが翻弄されることとなった。
その状況がまさに『Deal』の世界観に重なったため、そこからインスピレーションを得て、一気に楽曲を完成させることができた。
自分はSNSでネガティブなことをほとんど書かないが、それでも、自分が感じたネガティブな事象はすべて音楽に生きるのだと実感している。
見通しのきかない混迷に陥ったときこそチャンスがある、とも胸に刻んでおきたいね。
サイドチェインによるドゥンドゥン!!

サウンドでは、サイドチェイン(Sidechain)という技を使っている。
サイドチェインは、ある音をトリガーにして、別の楽器の音量やエフェクト量をコントロールする仕組み。
例えば、ドンッ!!というキックドラムが鳴るたびに、他の楽器の音量が一瞬だけ小さくなることで、リズムに合わせて弾むようなグルーヴを生み出すことができる。
また、キックとベースの低音がモワモワしないように整理したり、ボーカルを聴きやすくするために他の楽器を少し抑えたりするときに重宝する。
ミキシングは奥が深いから、もっと勉強しないと!
金言から生まれたフレーズ

歌詞のヒントになった、ウォーレン・バフェット氏の金言を紹介する。
ちなみにウォーレン・バフェット氏は、米国の有名な投資家。先見の明を持ち、独自の投資哲学を築き上げた人物だ。
バフェット氏が語った、「私たちは、他人が貪欲なときには恐れるように努め、他人が恐れているときにのみ貪欲になるように努める (“We simply attempt to be fearful when others are greedy and to be greedy only when others are fearful.”)」という言葉は、市場心理とは反対を行く「逆張り」の投資戦略を示している。
つまり、「混乱のときこそ手に入るものがある」ということ。
最初に自分が言った「ネガティブな事象はすべて音楽に生きる」という考え方とも繋がる。
編集後記

更新の間隔がだいぶ空いてしまったが、その間、楽曲制作や動画編集の方法、今後の方向性をじっくりと考える良い機会になった。
あと、まったく関係ないが、ニコニコ動画で「いいね!」が押されたときに表示されるお礼メッセージは、現在「ありがとうございます!」というシンプルなものに設定されている。
独自のものに変えるとしたら、「ありがとうございまスイフー!」がいいんじゃない?という案が脳内議会に提出された。やっぱりやめておこうかな。