YouTube:カイジンニキス / 初音ミク [Hatsune Miku]
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カイジンニキス / 初音ミク [Hatsune Miku] 歌詞
『カイジンニキス』
Vocal:初音ミク Music:スイフー
艶かな含み笑い
「よかったら名前を教えて」
単純な音色で 綻び 誘う
乗り遅れたら 仲間はずれの奇数
宙を舞う 夢中になる
未来永劫 変わらぬ業
一心不乱に積み上げた煩瑣
無に帰す
まことしやかな作り話
「よかったらまた会おう」
単純な迷路の出口に入る
逃げ遅れたら 分かっている帰趨
渦中を這う 天誅が下る
時代錯誤のつまらぬショー
一心不乱に焚き付けて
灰燼に帰す
忘れても思い出してもいけない
手遅れだろう 分かっている帰趨
宙を舞う 天誅が下る
問答無用 無慈悲な憎悪
一心不乱にかき集め
灰燼に帰す
ときをこえ やり直せるだろうか
灰燼に帰す(かいじんにきす)
『カイジンニキス』は、モンスターにチュー👄という意味の他に「灰燼に帰す」という表現にもかかっていて、「焼けて何も残らないほど完全に燃え尽きる」という意味合いもある。
一時期大々的に報道されても、数週間後には忘れられてしまうニュースが多い。
代表的なのは芸能人の不祥事。それらはメディアのおもちゃ、SNSやナイツの漫才ネタにされて消費される。
実は『カイジンニキス』は、2018年にとあるニュースからインスピレーションを受けて完成させた楽曲。
詳細を語ると味わい深さがなくなってしまうからやめておこう。
例えるなら、迷路の中に案内係がいるようなもの。
安心はできるが、迷路を探索する過程そのものの面白さがなくなってしまう。
(本当は喋りたくてしょうがない)
その代わりに、サビに採用されなかった歌詞を供養。
「孤注(こちゅう)にすがる」ドンッ
孤注は、
① ばくちで、なけなしの金をはたいて、のるかそるかの勝負をすること。
② 一か八 かの勝負。危険を冒すたとえ。
ばくちを頼りにする=運任せ というニュアンスを込めたけど、没になったのでお焚き上げ🙏
イラストはAIで生成(プロンプトあり)
MVに登場する艶やかな女性のイラストは、Midjourneyで生成した。
Midjourneyはテキストから画像を生成するAIで、Discordのアプリ上で動作する。
プログラミングのような専門的な知識がなくても、日常生活で使う言語で指示を出せるので誰でも手軽に使える。英語で書かないといけないけどね。
このときに送る指示文のことをプロンプトといい、内容によって画像の精度が変わる。
(プロンプトエンジニアリングというらしい)
<実際に使用したプロンプト>
/imagine young woman,facing front,shoulder length hair,hair color white,hair innercolor color red,the fingers of one hand point to his lips,she wears light makeup,slightly sad expression,transparent background,art print,clean brush stroke,anime,beautiful –ar 16:9
同じプロンプトでもう一度生成すると、以下のようなイラストになった。
全く違う結果に…… これはこれで美しい。
表情から哀愁を感じられる1枚目のイラストが生成されたのはラッキーだった。
今後のビジョンとAIの活用
今は実験的にAIが生成したイラストを使用しているが、本当はイラストが描ける人に依頼したいと考えている。
ただし、MVを制作するたびに費用をかけても、現時点では回収ができない。
何よりも、お金がないと作品が作れないという状況を作りたくない。
まずは楽曲自体を気に入ってくれたり、共感を寄せてくれたりする人たちを増やして、「今だ!」という適切なタイミングが来たら、積極的な資金投入でプロモーションを加速する戦略で進めよう。
AIが仕事を奪うという議論もされるが、自分は「日常的な雑務はAIに任せ、クリエイティブなことは人間が行う」という形が理想的だと思う。
AIが便利になっても、人間の感性や人情がなくなるわけじゃないしね。素敵なイラストを描く人たちを尊敬するし、一緒に何か作品を残したい。
逆に、自分の楽曲を好きと言ってくれる人たちのことが愛しすぎて、ときどき変な絡みをしちゃうかも。
その点はどうかご容赦を。